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2014年10月14日火曜日

エボラ出血熱-1.エボラ出血熱とは-

西アフリカのギニアから2014年3月に始まったエボラ出血熱の流行は、シエラレオネ、リベリア、ナイジェリアへと拡大し、過去最大の流行となっており、未だに終息する気配はなく欧米への飛び火が懸念されております。

エボラ出血熱がわが国に上陸するのは時間の問題とも言われています。

今回から数回にわたってエボラ出血熱についての解説を行います。

【エボラ出血熱とは】

エボラウイルスによって引き起こされる感染症。

【エボラウイルス】

大きさが80~800nmの細長いRNAウイルスで、ひも状、U字型、ぜんまい型など形は決まっておらず多種多様です。

【エボラ出血熱の由来】

1976年に旧ザイールなどで初めて発見され、エボラの名は初期の患者発生地域の川の名称に由来する。

【エボラ出血熱の潜伏期間】

感染後2~21日間。

【臨床症状】

発熱や頭痛、のどの痛みが現れ、下痢や肝臓・腎臓機能の異常が生じ、末期には吐血や下血をして死に至る。

【感染源】

患者の血液や嘔吐物や排泄物などに触れることで感染します、空気感染はせず、症状のない人からの感染は起こりません。

【予防ワクチン】

2014年10月現在存在しません。

【治療法】

特異的な治療法は現時点ではありません。

患者の症状に応じた対症療法を行うことしか出来ません。

【死亡率】

致死率は50~90%と極めて高い。