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2012年3月4日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査法その7.梅毒の治療効果判定法-


梅毒に感染して一度身体の中にTP抗体が出来てしまいますと、一生涯TP抗体は消えることがありませんので、TPHAやFTA-absは陽性のままとなります。

そのことから、梅毒の治療効果を判定するのにはTPHAやFTA-absを利用することは出来ません。

STSによって治療効果の判定を行います。

間違ってTPHAやFTA-absを治療効果の判定に利用しますと、STSが陰性になっているにもかかわらず、TPHAやFTA-absは陽性の状態が続くことから、いつまでも不必要な抗生物質の投与を行い、TPHAやFTA-absの陰性化を待つという誤った治療が行われることがあります。

現実、STSが陰性化して梅毒は完全に治癒しているにもかかわらず、TPHAやFTA-absが陽性のためTPHAやFTA-absの陰性化を目指して、延々と治療を続けることがよく見られます。

梅毒の感染の判断には、STSとTPHAやFTA-absを組み合わせて検査を行い、梅毒感染であると判断された後の治療効果の判定には、STSを使用して検査を行います。

TPHAやFTA-absは、治療効果判定の指針検査とはなりません。

2012年2月26日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査法その6.梅毒検査法による梅毒診断法-


各種梅毒検査の結果から、その判定法を解説します。

一般的に梅毒検査法は、STSとTPHA及びFTA-absを組み合わせて検査しますが、今回はこれに早期に信頼出来る結果が得られるIgM-FTA-absを組み合わせて判定方法を以下に示します。


【梅毒血清検査法による梅毒診断法】


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