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2012年1月5日木曜日

性行為感染症検査-1.HPV検査-


HPV(ヒトパピローマウイルス)は、女性が生涯で50-80%が感染すると言われており、仮に感染しても、ほとんどが自覚症状もなく、生体の免疫力でHPVが体外へ排除されてしまうと言われており、ほんの一部の人がHPVを体内から排除できず、HPV感染が持続することで病気になります。

HPVが引き起こす病気としては、性器コンジローマ、子宮頸がん、腟がん、外陰がん、喉頭咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなどがあります。

子宮頸がんの99%が、HPVの持続感染が原因でがんになると言われています。

HPVは、100種類を超える型に分類されており、子宮頸がん発生に関連するHPVは13種類(16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68)で、これらをハイリスク型と呼んでいます。

またコンジローマの原因となる2種類の型(6、11)も存在します。

HPV検査は、グループ検査と型判定検査の2種類があります。いずれの方法においても子宮頸腟部から細胞を採取して検査を行うものです。

次に、HPVが男性に及ぼす影響ですが、現時点ではHPVが男性に与える影響については、不明な点が多く、稀に高リスク型HPVが陰茎がんなどを引き起こすことがあります。

しかし、これは、子宮頚がんの発生に比べてはるかに低い頻度です。

男性の場合は、入浴の際に陰茎亀頭部周辺を綺麗に洗う事によって陰茎がん発生の予防が可能だからです。

男性がHPVに感染すると、HPVが尿道から前立腺内に侵入して留まり、精液の中に混じり排出されることがあるので、HPVの混ざった精液によってセックスパートナーへ感染する可能性も当然あります。

女性のHPV検査は、積極的に行われていますが、男性のHPV検査はあまり行われていません。

その理由としては、陰茎以外にも肛門周辺、肛門内、尿道口、陰茎亀頭部周辺にもHPVは存在するため検査範囲が広すぎるためです。

更に、HPVに感染しても症状が殆ど無いことからして、感染していても気づくことがないことから、積極的にHPV検査を受ける男性はほとんでいないようです。

1.グループ検査

子宮頸がんの発生に関連の深い13種類のHPV感染の有無を判定する方法で、13種の型のいずれかに感染していれば陽性となりますが、どの型に感染しているかを特定することはできません。

2.型判定検査は

どのHPV型に感染しているのかを調べる検査です。