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2014年8月16日土曜日

HTLV-Ⅰ検査-2.HTLV-I-

【HTLV-Ⅰとは】

HTLV-Ⅰ(human T-cell leukemia virus type I)は、ALTを引き起こすウイルスです。

【HTLV-Ⅰの感染経路は】

主な感染経路は、HTLV-Ⅰ感染者の母親から子供への母乳を介した母子感染です。

性行為による感染は,キャリアの男性の精液を介する感染がほとんどと考えられていますが,HTLV-1の感染力は非常に弱く,反復継続した性行為を行う男女間における男性から女性への感染が主なものです。

性行為による感染のほとんどは、男性の精液中のHTLV-1感染リンパ球による女性への感染ですから、コンドームを使用して膣内への射精を防げば、感染は予防できます。

また、女性の膣分泌液の中には、感染リンパ球がほとんどいないことから、女性から男性に感染することはまずありません。

男性から女性へのHTVL-1の感染のメカニズムは、精液中に存在するHTLV-1感染リンパ球により子宮頚管上皮細胞が感染し、それがTリンパ球に感染し、血中で感染リンパ球が増加して感染が成立すると考えられています。

一般的にHTLV-1は男性から女性へ感染しますが、ペニスに性行為感染症が有り、ペニス粘膜に潰瘍が存在する場合には、女性から男性への感染が起こることが報告されています。

唾液や汗から感染することはありません。

献血の血液に関しては、検査を行っていることから輸血による感染ありません。

HTLV-Ⅰが人から人に感染するためには、キャリアの持つHTLV-Ⅰ感染細胞が生きたまま大量に人の体にはいることが必要ですから、オーラルセックスやキスでの感染は起こりませんし、単なる共同生活・風呂場・プール・食事・トイレ・床屋のタオル・剃刀・バリカンなどから感染することもありません。

【夫婦のいずれかがキャリアの場合の夫婦間感染は】

性行為の場合は、精液中のリンパ球の中のHTLV-1が感染することから、おもに夫から妻に感染します。

夫婦間の性交渉での感染は、10年間でHTLV‐Ⅰ抗体陽性の妻から夫へは、0.4%と極めて稀ですが、逆にHTLV‐Ⅰ抗体陽性の夫から妻へは60%と高い感染率が報告されています。

性交渉によるHTVL-1の感染は、コンドームを使用することで感染防止が可能です。

しかも、成人してからの感染の場合、ATL発症についての報告はありません。

いずれにしても、HTLV-1が体内に入ったからといって必ずしも感染することは限りません。